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中国の南シナ海軍事拠点化「敵対的行為」 カナダ上院が動議可決

カナダ上院は24日、中国が南シナ海で進める人工島造成や軍事拠点化について

「敵対的行為」
と非難し、活動を中止させるようカナダ政府に求める動議を可決した。

動議に法的拘束力はないが、カナダ議会が直接的に中国を非難するのは異例とされる。

 動議は、ベトナム系の議員が主導。

動議では、中国を含む南シナ海問題の当事者に法の支配や航行の自由を守らせるよう、カナダ政府に積極的な役割を果たすよう求めた。

議員は

「カナダ政府は、顕在化する南シナ海問題の現実を無視してはいけない」
と強調した。

 これを受けて、在カナダ中国大使館は24日に、声明を出し

「外部の勢力が問題を引き起こそうとしている」
と懸念を表明。
「カナダは南シナ海の当事者ではない。南シナ海で起きていることを何も知らないか、関心がない人が中国を非難し、カナダをわなに陥れようとしている」
と動議を主導した議員を批判した。